お知らせ

5.良い施設とは 情報編

自分のことは、自分で決めていくことがとても大切です。そのためには情報が必要です。現在の施設ではまだまだ、ご利用者への情報伝達が軽視されています。良い施設を選ぶ判断材料として、「ご利用者にどれだけ情報が伝えられているか」があります。
(1)入居前に本人の施設見学を行っているか。
入居を申し込むのは多くの場合、ご家族です。やむを得ない面もありますが、生活する本人が知らないまま、話が進んでいきます。せめて入居の決定時には、施設と部屋を見てもらい、どのような生活を送るのか説明し、納得してもらうことが大切です。皆さんのご家族が利用している施設はどうですか。
(2)身近な情報が伝えられているか。
当日の勤務者が、ご利用者に分かるように掲示されているでしょうか? 誰が勤務するかは大きなことです。ご利用者と職員には人としての相性もあり、誰が勤務するかをとてもよく見ています。同様の理由で、職員の入退職や異動を事前に伝えることも大切なことです。
また、ショートステイのご利用者には、いつ自宅に帰るのか伝えておくことが大切です。帰る日が分からない状態でいるのは、とてもストレスが高まり、言動行動が不安定になりがちです。
(3)必ず話し掛け、意向を聞いた上でケアがされているか。
ケアをする上で大切なのは言葉掛けです。しかし、認知症の人や重度で反応の乏しい人に対して、言葉掛けをしないでケアが行われがちです。そこには「言っても分からないだろう」の気持ちが働いています。それは違います。言語的理解は低下しても、感情的理解は私たちと同じに強く持っておられます。誰でも第三者に、言葉を掛けられないで身体に触れられるのは、とても嫌だと思いませんか?